TIR×TS(TWO SIGMA)を騙るAI投資詐欺「AIキューブ・ネクスト計画」──評判・口コミと危険な勧誘手口

投資

こんにちは!長野芽衣です!

現在、インターネット上で横行している「TIR×TS(TWO SIGMA)」を騙るAI投資詐欺「AIキューブ・ネクスト計画」は、投資家の信頼を根底から破壊する極めて悪質な犯罪行為です。

この詐欺は、実在する米国の著名ヘッジファンドTwo Sigmaの名前を無断で使用し、あたかも正式な提携事業であるかのように偽装することで、多くの投資家を騙し続けています。

実際のTwo Sigmaは金融庁にも正規登録されている正当な投資運用会社ですが、今回の詐欺案件とは一切の関係がないことが確認されています。

しかし、詐欺師たちはこのような知名度の高い企業の信頼性を悪用し、投資初心者や副業に興味を持つ方々を狙い撃ちにしているのが現状です。

現実離れした投資条件で投資家を惑わす悪質な宣伝手法

この詐欺において最も危険なのは、「確実に利益が出る」「リスクゼロで高収益」といった現実離れした投資条件を堂々と提示していることです。

正常な投資においては、必ずリスクとリターンは比例するものであり、ノーリスクで高収益という投資は絶対に存在しません。

また、「AI技術による完全自動化」「100%の勝率」といった技術的に不可能な宣伝文句を多用することで、投資に詳しくない方々の判断力を意図的に鈍らせています。

「AIキューブ・ネクスト計画」という耳障りの良いプロジェクト名も、最新のAI技術への期待感を悪用した巧妙な騙しのテクニックに過ぎません。

実際には、このような革新的な投資技術の裏付けは一切存在せず、すべてが虚偽の宣伝であることが判明しています。

SNSを悪用した段階的信頼構築による洗脳的勧誘プロセス

この詐欺の最も恐ろしい点は、SNSプラットフォームを巧妙に活用した段階的な信頼構築プロセスにあります。

詐欺師たちは、InstagramやFacebookなどで投資に関する魅力的な投稿を行い、興味を持った利用者を個別メッセージに誘導する手法を使用しています。

最初は投資の基礎知識や市場情報を提供するなど、有益な情報を装って信頼関係を築こうとするため、この段階で詐欺であることを見抜くのは非常に困難です。

その後、少額の投資を提案し、実際に小額の利益を支払って被害者の信頼を獲得するという典型的なポンジスキーム手法を展開します。

被害者が完全に信頼してしまった段階で、「限定的な投資機会」「今だけの特別プラン」などと煽って、より大きな金額の投資を促すようになるのです。

劇場型詐欺による組織的な役割演技で信憑性を偽装

高橋慎一郎、大島智子、村田理恵といった複数の人物名を使用したこの詐欺では、「劇場型詐欺」の手法が巧妙に使われています。

それぞれが投資の専門家、アシスタント、技術者などの異なる役割を演じることで、あたかも大規模な組織として運営されている正規の投資会社であるかのような印象を与えています。

被害者は複数の「専門家」から同じ投資話を聞くことで、その信憑性を疑うことなく信じ込んでしまう心理的な罠に陥ってしまいます。

このような組織的な詐欺は、個人が単独で行う詐欺よりもはるかに危険で、被害者が騙されやすい構造になっているのが特徴です。

女性の名前を使用することで被害者の警戒心を和らげ、親近感を演出する狙いも明確に見て取れます。

特商法違反の疑いが濃厚な無登録業者による違法行為

正当な投資事業者であれば、特定商取引法に基づく表記を明確に掲載し、会社の所在地、代表者名、連絡先を公開するのが法的義務です。

しかし、TIR・TSを名乗るサイトの多くは、これらの情報が曖昧であったり、記載された住所が実在しない場所だったりするケースが多数報告されています。

金融商品の販売や投資助言を行うには、金融庁への登録が必須ですが、これらの業者が正規の登録を受けている証拠は一切見当たりません。

無登録で金融商品取引業を営むことは明確な法律違反であり、そのような業者と取引することは投資家にとって極めて危険な行為といえます。

会社の実態が不明瞭な業者に大切な資産を預けることは、資金を失うリスクを自ら高める行為に他なりません。

被害回復不可能な状況に追い込む巧妙な資金搾取システム

一度資金を投入してしまった被害者に対して、詐欺グループは「システム障害」「税金の支払い」「追加保証金」などの理由で、さらなる支払いを執拗に要求してきます。

最初の投資を回収しようとする心理を悪用し、被害者をより深い泥沼へと引きずり込んでいく手法は、まさに悪質な心理操作そのものです。

そして、被害者が支払いを拒否したり、詐欺に気づいたりした瞬間に、突然連絡が取れなくなるのがこの手の詐欺の典型的なパターンです。

一度詐欺師の手に渡った資金を取り戻すことは、現実的にほぼ不可能な状況に追い込まれてしまいます。

「投資で成功するための極秘ノウハウ」と称した情報商材の販売も併せて行われており、投資詐欺と情報商材詐欺を組み合わせることで、被害者から可能な限り多くの資金を搾取しようとする悪質な手口が確認されています。

二次被害を狙う被害回復詐欺の恐ろしい連鎖構造

この詐欺で特に恐ろしいのは、被害者を狙った「被害回復詐欺」の二次被害も横行していることです。

過去の被害者リストを入手した別の詐欺グループが、「損失を取り戻すための集団訴訟に参加しませんか」などと持ちかけて、出資金や手数料を要求してくる事例が多数報告されています。

一度詐欺の被害に遭った方は、その後も継続的にターゲットとされる可能性が高いため、より一層の注意が必要な状況です。

被害を回復したい気持ちは理解できますが、そうした心理に付け込む悪質な二次詐欺も横行していることを忘れてはいけません。

マッチングアプリや出会い系サイトを通じて接近し、恋愛感情を利用して投資に誘導するロマンス詐欺との複合的な被害も急増しており、詐欺の手口は日々巧妙化しています。

「自分は大丈夫」という過信こそが、最も危険な落とし穴となっていることを肝に銘じるべきでしょう。

TIR×TS(TWO SIGMA)を騙るAI投資詐欺「AIキューブ・ネクスト計画」は、有名企業の名前を悪用した極めて悪質な犯罪行為であり、「絶対に儲かる」「リスクなしで高リターン」といった都合の良い投資話は、この世に存在しないということを改めて認識する必要があります。

真っ当な投資には必ずリスクが伴い、短期間で大金を稼げるような魔法の方法は存在せず、甘い投資話には必ず裏があることを忘れてはいけません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました