今回ご紹介するのはOUENプロジェクトというサービスについてです。こちらのサービスでは770万円が受給できるとのことですが、一体どのようなところが運営しているのでしょうか。もし本当にお金がもらえるなら魅力的な話ですが、どこか怪しさを感じる部分もあります。そこで本記事では、OUENプロジェクトがどのような実態となっているのか、本当にお金が貰えるのかどうかを調査してみました。ぜひご参考にしてみてください。
OUENプロジェクトとは?
そもそもOUENプロジェクトとはどのようなものなのでしょうか。
ランディングページ(LP)と呼ばれる案内ページをチェックしていきます。

まずLPには上記のような説明があります。
OUENプロジェクトは、生活困窮からの脱却をサポートするための正式プロジェクトであるとのこと。日本・アメリカ・中国から約7000万人の支援者が資金提供をしているようで、かなり大規模なプロジェクトとなっています。
これだけの規模であればネットニュースになっていてもおかしくはないのですが、ニュースどころか名前すら聞いたことのないプロジェクトです。とても現実的な話とは思えない上に無料で770万円を配るというのはなかなか無理があるのではないでしょうか。

LPでは上記のような案内もあり、受給対象となるには条件があるようです。
しかし3つ目の条件については説明動画で解説しているとのこと。
営利目的でないプロジェクトであるならば、このようなやり方はとても不自然に感じられます。
特定商取引法に基づく表記
特定商取引法に基づく表記とは・・・
消費者を守るための法律です。対象となる事業者側は消費者に対して、運営者名・連絡先・住所などを公開する必要があります。不当な勧誘行為の禁止を1つの目的として、義務付けられています。
どのようなところが運営しているのか確認するため、特定商取引法に基づく表記を確認してみました。しかし、OUENプロジェクトでは明らかにこの表記の情報が不足しています。

記載があるのは、担当者・メールアドレス・商品価格の3つのみです。
これではどのようなところが運営しているのかまるで分かりません。公的なものでもなさそうなので、完全に給付金詐欺の類いであると見て間違いないでしょう。
OUENプロジェクトに応募してみる
運営元が不明瞭な時点で怪しいプロジェクトであることは判明しましたが、どのような実態で運営されているのかをもう少し見ていきます。

まずはLP内にある上記の入力フォームから手続きをしていきます。
かなり簡易的なもので、とても770万円の給付を行う手続きとは思えません。

メールアドレスの入力が完了すると、上記のような画面へ移りました。
LINEを登録する必要があることにも違和感を感じますね。

登録するのは上記のアカウントであり、登録後は以下のような案内があります。

詳細を確認してみると下記のようになっていました。

上記はメールの方にも届いており、OUEN1という動画が添付されています。
動画の内容はLPに記載の内容と同じようなものであり、運営や目的についてはいっさい触れられていません。
OUEN1を視聴すると、続いてOUEN2の動画案内が届きます。

OUEN2の視聴が終わると、いよいよ手続きに進めるボタンが出てきました。
そのボタンをタップすると、下記のような画面へと移ります。

記載されている内容はLPや動画と似たようなものですが、読み進めていくうちに驚きの事実が発覚します。

なんと770万円を受け取るためには、1万5000円の代行手数料を支払う必要があるとのこと。お金を貰うためにお金を払うというのはかなり矛盾した話です。ここで請求をするのはさすがに無理があるでしょう。

そもそも特商法の表記には「無料提供」とはっきり書かれています。そのためOUENプロジェクトは間違いなく法律に違反しているサービスと言えるでしょう。1万5000円を支払ったとしても770万円を受け取れるということはありません。
OUENプロジェクトに関する口コミ・評判
OUENプロジェクトに関する口コミや評判を調査していると、下記のような内容ばかりが目立っています。
- 運営はライフデザイン出版合同会社という悪徳業者
- 給付金を貰えると謳って手数料を騙し取る詐欺
- 参加費を払うと返金してもらえないし770万円も貰えない
上記の通りで、完全に詐欺の類いと言えます。
OUENプロジェクトを運営しているライフデザイン出版合同会社は、過去にも悪質な副業サービスを複数出している常習犯になるため注意が必要ですね。
OUENプロジェクトは給付金詐欺
結論ですが、OUENプロジェクトは給付金詐欺である可能性が高いことが判明しました。
そもそも法律に違反していたり運営者情報を伏せていたりと、まともなサービスではありません。
770万円を受け取ることができるという話で進めてきますが、実際には代行手数料として1万5000円を請求してくるような内容です。手数料を払ったとしてもお金が受け取れる可能性は低く、さらにいろいろと文句をつけて請求してくる可能性さえあります。
口座情報や電話番号の流出にも繋がってしまう恐れがあるため、利用はくれぐれも控えておきましょう。万が一プロジェクトに参加してしまった方も、請求金額を払うことのないようにお気をつけください。
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