今回ご紹介するのは「他力本願部」というサービスです。
その名の通り他人の力で経済的自由を目指すという趣旨で運営されているようで、「新感覚コミュニティ」とありますね。
もちろん投資や起業など人・お金の力を借りてお金を稼ぐことはできますが、どれもカンタンにできるものではありません。ランディングページ(LP)では誇大広告とも思える内容も多い印象です。
ということで本記事では、この他力本願部について「どのようなサービスなのか」「詐欺ではないのか」といった視点で調査してみました。
他力本願部とは?
まずは他力本願部の概要を見ていきましょう。
ランディングページ(LP)と呼ばれる案内ページをチェックします。

まずはLPにある上記の記載です。
- テンプレ共有
- コピペでOK
- 作業代行
- 24時間対応
- SNS管理
「累計3億円稼げた弊社独自のノウハウ」をテンプレート化した掟破りの手法をお渡しするとのこと。
つまり他力本願部のサービス内容は、ノウハウの提供になります。もしこれが無料であれば問題はないのですが、有料の情報商材である可能性もあります。また仮に無料でノウハウが提供されるとしたら、運営にはいったいどのようなメリットがあるのでしょうか。
記載されている内容はいずれも誇大広告と思えるワードになっているため、信用して良いものかどうかはかなり怪しいです。

サービスが無料なのか有料なのかを見ていると、上記のような内容がありました。
なんと無料のノウハウ提供となっているようです。運営の目的はいったい何なのでしょうか。
また少しおかしいのは、「コミュニティ」「ノウハウ提供」「講座」など少し内容がちぐはぐになっていることです。
結局どのような仕組みで稼げて、運営が何を目的にノウハウを無料提供しているのかについては何も記載がありませんでした。

さらには上記のような特典もあるようです。
Amazonギフト券300万円分のプレゼントということで、これはいよいよ怪しい雰囲気がただよってきました。
無料で提供する上に運営が赤字を抱えるメリットは一つもありません。
上記が本当かどうかも微妙であり、本当の目的は別にあるのかもしれません。
特定商取引法に基づく表記

他力本願部には、特定商取引法に基づく表記があります。
特定商取引法に基づく表記とは・・・
消費者を守るための法律です。対象となる事業者側は消費者に対して、運営者名・連絡先・住所などを公開する必要があります。不当な勧誘行為の禁止を1つの目的として、義務付けられています。
他力本願部では上記について違反しているわけではないのですが、不審な点が3つあります。
- 住所がレンタルオフィス
- メールがGmail
- 電話番号の開示を避けている
住所については、以下のレンタルオフィスサービスを利用しているようです。
【アントレサロン】
レンタルオフィスを利用していることからは、一人企業もしくは少人数の運営であることが分かります。そのような事業規模の企業が累計3億円の収益を上げるのは相当難しく、そのノウハウを提供するというのも馬鹿げた話です。
これらを踏まえると他力本願部について記載されている内容は、ほとんど虚偽である可能性が高いと言えるでしょう。
他力本願部に登録してみた
ここまでで他力本願部がかなり怪しいサービスであることが判明しましたが、目的が何なのかはいまだに分かりません。ということで、他力本願部に登録することで、その実態を確かめていきます。

まずLP内にある上記の青いボタンをクリックすると、下記のLINEが出てきます。

アカウント名は「他力本願部」となっており、公式LINEで間違いなさそうです。
そしてLINEを追加すると、下記のような案内が送られてきました。

送られてくる文章は直接LINEで打ち込まれたものではなく、画像が使用されていますね。
LINE内にはメニューもあり、表示させてみると以下のような案内が出てきます。

2つの項目について順番に見ていきましょう。

まずは青色の案内の方ですが、上記のような動画を視聴することができました。
「Episode1」とあり、プロダクトローンチのような形式に近いですね。
プロダクトローンチとは?
プロダクトローンチとは、あらかじめ見込み客を用意しておき、その見込み客に対してビジネスや商材の内容を少しずつ明かしていくマーケティング手法です。徐々に購買意欲を高めさせ、最後に商品を公開することで、人は購入しやすくなります。
最終的には何かしらの有料商材を販売しようとしている可能性があります。

動画についても、具体的な内容や運営の目的についていっさい説明がありません。
「稼げる」「経済的自由を」「成果を保証」といった内容の繰り返しが30分ほど続きます。
とてもまともなサービスであるとは思えません。

続いては、上記の赤色の案内について確認してみます。
こちらはLPにもあった通り、Amazonギフト券300万円分のプレゼントです。

上記のようなフォームに繋がっており、メールアドレスを登録することで受け取りができるようでした。

上記が実際にメールへ送られてきた内容です。
LPでは「プレゼント」という記載がありましたが、実は抽選会ということです。
こちらについてはYouTubeライブへの誘導ですね。
LPには抽選という記載がいっさいなかったため、本当に当たるのかどうかもかなり疑わしいところです。
以上がLINEに登録して分かった内容になります。
ということで、他力本願部は誇大広告を使用したプロダクトローンチである可能性が高いですね。
他力本願部に関する口コミ・評判
続いて、他力本願部について実際に利用した口コミがないか調査を行ってみました。
実際にあった評判は、下記のような悪いものがほとんどです。
- 運営者のMASAが怪しい
- 高額な参加費用を支払う必要がある
- 登録は危険
- 物販を教えるという詐欺
上記の通りで、「利用して儲かった」という口コミは一つもありませんでした。
稼げるどころか、むしろ危険なサービスと言えるでしょう。
他力本願部は高額コミュニティである可能性が高い
LINEでの登録内容や口コミを見る限り、他力本願部は高額なコミュニティである可能性が高いことが判明しました。少なくとも、こちらのサービスを利用して稼げるようになることはありません。
運営実態についてもかなり怪しい状態のため、危険な案件と言えるでしょう。プロダクトローンチを使って最終的に有料の案内が届くかと思いますが、くれぐれも利用は控えることをおすすめします。
稼げるどころか金銭を騙し取られる危険性もあるため、ご注意ください。
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